Gibsonのギターは作りが悪い、雑という話をよく耳にしますが、実際にGibsonUSAの中でも一番最安のエレキギターとアコースティックギターを持っていてそれについて書こうと思います。
エレキギターの方は、レスポールスペシャルトリビュートP-90。
アコギの方はジェネレーションシリーズのG-00。いずれの製品もコロナ渦にリリースしたものの現在は残念ながら生産終了となってしまいました。いずれも定価で12万円位でGibsonブランドの中では最安モデルであり新品で店頭での販売価格は10万円以下のお店もありました。
レスポールスペシャルトリビュートP-90、アコギの方はG-00、どちらもMade in USAでエレキはGibson USAナッシュビル工場、アコギはモンタナ工場製です。
それぞれの工場での作業の様子はYoutubeで公開されてますが、どちらの工場も上位モデルであったとしても下位モデルであったとしても各工程セクションの担当者や作業内容は変わらなそうです。
なので上位モデルだから品質が高いとか下位モデルだから品質が低いということではなく、塗装や装飾の工程を省くことで工数を減らすことと、材料の差、付属品の差で最終的な価格に差が出ているように思います。
どちらも艶なしのサテンフィニッシュにハードケースではなくギグバッグです。
当然、実質コスト以外に販売戦略的な価格の設定はあるかも知れません。
しかしながら、実際に両方の製品を手に取り一番衝撃的だったのがレスポールスペシャルトリビュートの指板のエッジの丸め仕上げがとても粗削りでした。通常のギブソンのモデルはバインディングがあるのですが、このモデルは当然コスト削減の為無いのですが、ネックの幅と指板の幅も合ってないので少し段差がある(バインディングの分かも?)のと指板エッジやフレットの端は手作業で丸める感じで削ってあるんですが見た目はかなり雑な仕上げで削る量も均一ではなくワイルドです。
ただし、演奏する上では引っ掛かる等は何ら問題ないという点がすごい所。
一方、モンタナ工場のG-00はとても綺麗な仕上げで指板エッジとフレットの端の仕上げは機械的にまっすぐな感じでレスポールスペシャルトリビュートが手仕上げだけどワイルドな仕上がりだったのと比べると対照的です。
またフレットの溝も指板の横からは見えない仕上げになっています。
多分、ほとんど機械仕上げなんでしょうか・・・
なので結論としてGibsonUSAの低価格なエレキギターは作りが雑というかワイルドなのは明確に思ったけど一方のGibsonUSAのアコギは仕上げが綺麗という印象になりました。
逆にGibsonUSAのエレキの仕上げがワイルドだからといって、長い間GibsonUSAモンタナ製アコギも敬遠してきていたのですがまさに「百聞は一見にしかず」でした・・・
今ではGibson製品全般で大幅な値上げが行われる中でレスポールトリビュートシリーズもアコギのジェネレーションシリーズはそれでもまだお求めやすい価格帯に位置するので気になている方は、風評を気にするよりも実際にお店で手に取ってみることをおススメします。
リンク
リンク