2020年5月4日

PRS Guitars Custom24 メーカー標準の調整方法、基準となる弦高等調整値は?

PRS のギター調整についてメーカー標準セットアップについて調べて見ました。

PRSのギターをお持ちの方で日頃のギターの状態のチェック方法や、
弦高やピックアップの高さ等、色々と調整していくうちに、
いじり過ぎてしまって最初の状態がわからなくなってしまった、最初の状態に戻したい、そんな時の参考になればと思います。

PRSは、Fender,Gibsonのようにセットアップに関するマニュアル的なものやサイトは良く見つけられなかったのですが本国のPRS Guitarsの公式サイトのサポート情報にセットアップに関するページがありました。
全て英語です。
リンクはこちら。

セットアップの手順書ということではなく、それぞれ調整箇所に対する調整方法、スペックが記載されたページという感じです。
このサイトを参考に所有するPRS Custom24でチェックしてみようと思います。

PRSのCOREモデル、S2Series、SEのCustom22/24もしくは同じような仕様のモデルであれば調整におけるスペックは共通だと思います。

ちなみにチェックを行っていくために、こんなストリングアクションゲージというものを使っています。

ギター/ベースの弦高を調整する際に便利な弦高ゲージ、DADDARIO/PW-SHG-01 STRING HEIGHT GAUGE。ステンレススチール製のコンパクトなサイズで携帯にも便利です。弦高のみならずピックアップの高さや、ネックの反り具合の確認などの計測にも利用できます。>
■弦高ゲージ>
■ステンレススチール製>
■数値表記:インチ/ミリ両方>
■コンパクトサイズで携帯にも便利>
>
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1 ネック反り具合のチェック

まずは6弦で1フレットと最終フレットを同時に押さえた状態で8フレットと弦の隙間をチェック。
8フレット目と弦の隙間は.005-.010と書かれてます。
インチ表示ですのでmm換算で0.127mm〜0.254mm。

とりあえず8フレット目で弦をタップしてみて隙間があるかをチェックします。

押弦する隙間が無ければ逆反り。
カチカチと押弦出来れば順反り。

順反りであれば後は隙間の量のチェック。

そして0.127mm〜0.254mm・・・測るの難しいな…

とりあえず順反りであるのを確認して名刺のような紙を挟んでみて紙が軽く止まる感じかな…
1フレットにカポつけたら楽かも・・・

もし明らかに上記の範囲外であればトラスロッドを回しネックの反り調整が必要。

逆反りの場合 ロッドを緩める レンチを1弦方向へ回す
順反りの場合 ロッドを締める レンチを6弦方向へ回す

PRS のギターネックはPRS ダブルアクショントラスロッドという機構になっており、ロッドの回転に対する効きが通常のギターのトラスロッドの倍の効きになっているとのこと。
なのでPRSのサイトには「ロッドを回し過ぎるな!」と書いてあります。

Gibsonでトラスロッドを回す時は必ず1/8回転ずつ回すだったのでそれ以下でちびちびと回す必要がありそうです。

上記の要領で1弦も同じようにチェックします。

2 ナットの状態をチェック

PRSサイトに掲載されている工場出荷時のセットアップによると

1フレット上の弦高
6弦側 1.5/64インチ(0.595mm)
1弦側 1/64インチ(0.397mm)
とのこと。

ただこれについては1弦及び6弦で3フレット目を押さえた状態で1フレット目と弦の間に隙間があることをチェックし、隙間があるかを確認すれば良いかなー・・・

先ほどのネック反りチェックのように1フレット目をタップで押弦してカチカチと押弦出来ればOK。
全く隙間が無く押弦できない場合は、ナット交換等が必要でしょう。

隙間はあるけど上記数値よりも隙間が空いてる場合はナットが高過ぎということになります。

3 PRSトレモロブリッジのチェック

ブリッジに関してはブリッジとボディトップから1/16インチ(1.588mm)浮いている状態になっていることを確認します。
PRSのトレモロブリッジは基本的にエスカッションとほぼ水平になるようになると思います。

水平でない場合、バックプレートを外しトレモロスプリングのネジを調整します。
一度1/4回転づつ回すと書いてます。



その他、ブリッジのナイフエッジの6本のスタッドは、基本的に「回すな!」と書いてあります。(高さがずれるとナイフエッジの刃がガタガタになる為)


そして全ての弦の12フレットでの弦高が2/32インチ(1.588mm)になるように調整します。これはサドル側で高さの調整します。

そして、オクターブ調整を行います。

4 弦高チェック

PRSサイトの工場出荷スペックには

1フレット上の弦高
6弦側 1.5/64インチ(0.595mm)
1弦側 1/64インチ(0.397mm)

12フレット上の弦高
1弦 2/32インチ(1.588mm)
6弦 2.5/32インチ(1.984mm)

と書かれてます。

でも先ほどのブリッジ調整では全ての弦が2/32インチ(1.588mm)に調整しろと書いてありました。
実際に所有している2本のPRS (Custom24とS2 Standard22)は買った時から弦高は1.5mm位でした。
なので、基本的には2/32インチ(1.588mm)より若干低い位でも良いかも知れません。

ちなみに自分はPRSは買ってからまだ一度も現行の調整は行ったことはありません。
買った時から十分弾きやすいし、あまりネックも動かないので弦高についてはあまり気にならないというのが現状です。

6弦側
1弦側

ただここに書いてある弦高はあくまで標準セットアップの目安なのでこれを基準に好みの高さに調整って感じでしょう。

このネックの安定感なのでもっと弦高を下げても問題無さそうな感じです。

ちなみに自分のギターは12フレットで6弦約1.6mm、1弦約1.5mmでした。

5 ピックアップ高さチェック

PRS Custom24だけでなくPRS ハムバッカー搭載モデルの基準として、
最終フレットを押さえた状態で、
かつ、弦の下部からピックアップのボビン又はカバー上面の間
ネック・ブリッジピックアップ共に

6弦側 約3/32インチ (2.381mm)
1弦側 5/64インチ (1.984mm)

です。

※ポールピースから弦の間ではありません。

あとは好みに応じて調整する感じです。
これを基準に、好みに合わせて調整していく感じです。

ちなみに今回、自分のギターをチェックした結果、ブリッジピックアップが、かなり上がってしまっていたので標準の高さに一旦下げました。
それ以外、ネックも良好(異常な反り、捻じれ無し)、ナット、弦高は異常はナシという結果でした。

今の所、手持ちのPRSのギターは一度もロッドの調整は行ったことがありません。
(買ってからまだ一度も調整が必要な状況になってない)
PRSはそういった面で素晴らしいギターだと思います。

このステイホーム期間の間にご自身のギターをチェックされてみてはいかがでしょうか?
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