昨今、色んな物の値上げが半端ないですが、ギターも同様で、事ある都度値上げ、また値上げという状況の中、Gibson J-35faded 30'sをつい衝動買いしてしまいました。
実際にこれを買ったのは2024年の冬で、おそらく値上げ前価格で仕入れた商品がセールになっていたようで、とてもお買い得に思いついポチっと買ってしまったという感じです。
元々J-35はJ-45の廉価版的な位置づけで何年かの間はJ-35は20万円以下の価格帯でしたが今や20万円台後半の価格にまで値上がりしました。
昔はグロスフィニッシュだったのが今回のはFeded 30'sはFededというサテン仕上げということを考えれば内容的にも昔と比べコスパが下がった印象があります。
ハードケースも付属し、そしてケースを開けるとあのGibsonギター独特のいい匂いもするし、決して廉価なギターという立ち位置ではないのですが、やはりGibsonと言えばまずはJ-45が定番ということで高くてもJ-45を選ぶ人が多いんでしょう。
しかしこのブラウンのハードケースは高そうに見えます。
しかしこのJ-35、見た目として、やはりヘッドの旧スクリプトロゴとオープンタイプのペグがとてもカッコ良いのです。そして30'sだからなのかわからんですが、ネックはかなり太い。まん丸の丸太のようですが、弾き難さはあまり感じません。むしろ愛らしくも思えます。多分Gibsonレスポールスペシャルのラウンデッドという太目のネックシェープと同じ位か気持ち太目ですが握りはまん丸な感じでとても手にフィットします。
そして思うのはGibsonのアコギは弾きやすいと感じます。今回のJ-35は6弦高さが2.2mm、1弦高さが1.3mm程とGibsonのエレキギターの出荷時の調整値より6弦が多少高い位?なのでエレキとの持ち替えも違和感がなくて良いですね。
今までGibsonアコギを欲しいと思ったことは無かったんですが、以前に廉価版のG-00を中古で買ったら弦高がエレキ並みで弾きやすかったのでそれ以降Gibsonのアコギが大好きになったという感じです。
Gibsonは作りが雑とよく言われますが、確かにエレキで一番安いレスポールスペシャルトリビュートは指板サイドはでこぼこで指板表面もガサガサだったりでしたが、アコギは廉価版のG-00も今回のG-35もとても綺麗で滑らかです。なのでエレキの方のナッシュビル工場は仕上げがワイルドだけどアコギのモンタナ工場は全然違うのかもしれません。
あとは個体差が激しい、近年物は鳴らない、当たりはずれが激しいetc言われます。実際にお店の在庫での比較動画等で個体差は感じますが、それ気にしだすともはや買えないので余程の問題が無い限りは気にしません。
Youtubeで幾つかJ-35の動画をチェックしましたが音は大体同じ感じで、J-45がちょっと膜が掛かったようなすっきりまとまった音という感じに対しJ-35は音がワイルドかつグラッシーな感じというか張りつめた響きという感じです。
一つ気になったのは、指弾きで指が弦にヒットしたときにボスっていう音が出るように感じます。やはり他のギターよりもパーカッシブなギターでより低音が出るってことなんだと思うのですが逆に弦の鳴りがボディのボスって音に多少埋もれてしまい、人によってはこの辺りがGibson鳴らないという印象になっているのかな?という気もしました。
自分の場合、自宅では思いっきり鳴らせず基本指弾きなのでそう感じるのか・・・でも音も気に入ってるしその辺りは全く不満はありません。
唯一不満があるとすればフルサイズのアコギということでG-00と比べるとボディサイズもボディの厚みも一回り大きいので座って弾くのに弾きにくい位かな・・・
そしてこのFeded仕上げについては乾拭きとかして艶を出していけばビンテージっぽくなるのかな?おいおい試してみようと思います。