2019年11月4日

希少なベース!? Fender American Standard Dimension Bass

2013年、Fenderがプレベ、ジャズベに次ぐ第3のベースとして送りだした、Dimension Bass、気が付けば生産終了となっていました。。。
4〜5年は販売していたでしょうか?
ネットでこのベースの情報を探してもあまり出て来ません。
TwitterでキーワードにDimension Bassで検索すると少数派ですが使っている人を発見。
でも、「このベースは不人気だから誰とも被らない」的な呟きが大半です。

そんな私も少数はの中でも更に少数になるであろう!?、American Standard の Dimension Bassを使っています。

今回は、そんな希少なAmerican Standard Dimension Bassについて書こうと思います。

Fender Dimension Bass とは?

2013年にFenderがプレベ、ジャズベに次ぐ、第3のベースとして目論まれた全く新しいベース。
最上位のAmerican deluxe シリーズ(USA製)からメキシコ製のdeluxe、.playerシリーズ、更には廉価版のスクワイヤからと幅広いラインナップで展開。
上位機種では新開発のアクティブピックアップと回路が搭載され幅広いサウンド作りが可能。

American Standardシリーズは2014年からラインナップに加わりました。
2018年に生産終了し、現在はFenderのサイトからも姿を消しました。

American Standard Dimension Bass とは?

最上位のUSA工場で生産されるAmerican deluxe のパッシブピックアップ版。
アメデラが5wayのピックアップセレクターにEQやボリュームのつまみが付いていたのに対し、アメスタの方は、フロント、リア ピックアップの各ボリュームにトーンが1つのシンプルな構成。

ボディ、ネック材

アメデラの方はアッシュボディにメイプル指板を良く見かけたのに対し、こちらはローズ指板にアルダーボディー。
ベースの事は正直あまり詳しくないけれど、ギター同様、マイルドな出音。
ストラトはメイプル指板、ローズ指板両方持っているけど、ローズの方が好き。
メイプルはちょっとした出したくない音とかがローズ指板に比べ目立ってしまう気がするので、ベース初心者の自分には良いのかも。

ボディシェイプはプレベ、ジャズベより一回り小さい感じだと思います。
付属で付いてきたハードケースは黒のクラッシックシリーズのケースだったのですが、多分プレベ、ジャズベ用のようでケースに入れると隙間が空いてしまいます。

ヘッド周り

結構ごついペグが付いてます。スムーズです。
そしてヘッドにはDIMENSION BASS のロゴが!

ネック周り

フェンダーのいわゆるアメスタな仕上がりのネック。
同じ年のアメスタストラトを持ってますが比べるとネック裏のサラサラな仕上げとちょっと色が薄い(赤っぽい)ローズ指板も一緒。
ネックシェイプは4弦側よりも1弦側が薄くなっているアシンメトリカル仕様。
自分は手が小さいんで結局ネックをあまり握らないのでメリットは感じないですが、サラサラなネックのフィニッシュは気持ち良いもんです。
そしてここがAMERICAN deluxe と同じくネックエンドのダイヤルでロッド調整が行えるダイヤルが付いてます。
まだ調整はしたことないですが、便利ですよね。

ボディ裏

いわゆる通常の4点止めのデタッチャブルではなく、MUSICMANのような5点止め。
ハイポジも弾き易くなっています。(まだそこのフレットまで使ってないですが。。)
写真だとわかりにくいのですが、ジョイントのプレートに貼ってあるシール。
18Vと書かれたのが貼ってあります。
アメデラの方はアクティブピックアップで電池を入れるタイプなのでこれは貼ってある必要がありますが、アメスタの方はパッシブなんで要らないんでは??
てか、共通パーツ??そんなアバウトな感じです。
もちろん電池を入れる穴は空いてません。
(アメデラの方は電池を入れる穴が開いています。)

ブリッジとピックアップ

ブリッジもピックアップもごついのが付いてます。
他のベースに比べてもかなり重量があってごついブリッジになっているそうです。
ピックアップは前後ハムでそれぞれにボリュームが付いてます。
なので前後をブレンドして使う感じです。
音的には太くて渋い音だと思いますが、フロントのボリューム大目でプレベっぽく、フロントセンターを混ぜて太めのジャズベっぽく、リアを多めにしていくとMUSICMAN スティングレイっぽいかも。
玄人目線だとそれぞれ「本物と比べると。。。??」ってことなのでしょうか?
この辺が器用貧乏というか不人気の理由の一つかも知れません。
個人的にはそれっぽいイイ音が簡単に出てとても便利というか気に入ってるのですが。。。
基本的に両方全開か、リアを絞っていく感じで使ってます。

総じて

随所に最新の技術、パーツを使い色んな意味でモダンな仕様となのだと思います。
でも音色は音的には往年のR&Bや渋いジャジーな感じからロックのドライブサウンドまで曲に馴染む感じでいい感じ。
うまく言えないけど、ほんと渋い音が出て良いと思ってます。
ほとんど楽器屋さんでは見かける機会は無いかもしれませんが、見かけたらチェックして見て下さーい。

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