2021年2月1日

MJC IRONWORKSの弦を張ってみた。

昨年(2020年)の11月頃にMJC IRONWORKSという新興ギター弦ブランドからリリースされた新しいコーティング弦、買ってみました。



私は、弦が錆び、黒ずみやすい体質?なのでこういう製品がとても気になります。

ダダリオ等の普通のニッケル弦の場合、夏場だと1週間で錆びてきて交換となります。

なので普段はエリクサーを使ってます。

エリクサーだと、全く錆びないので、基本的に切れるまで交換しない感じです。

切れる切れないは、使い方による感じで、ハードにチョーキングしたり、アーミングを使う場合は切れやすい傾向はありますが、今の所、フロイドローズ付きのギターでも1年近くはなんだかんだ切れないこともあります。

ただ、弦自体の硬度が高くフレットが摩耗するという話もあったりするのですが、

確かに、使っていくうちに弦とフレットが当たる部分に段差というかバリが段々と出てきて、突然、特定のフレットでのチョーキングでブレーキが掛かるようにフレットと弦の滑りが悪くなる時があります。

そのバリというかトゲがどうもフレットに食い込んでチョーキングの滑りが悪くなるようです。

そういう時は弦の裏側(フレットに当たる部分)についた凸凹をゴシゴシと削るように拭くと治ったりします。

今の所、目に見えて「フレットが減ったー」っていうことも無いのですが、気分的にもあまりよろしくないのでそれが酷い時に弦を交換する場合もあります。

ただ、絶対的に弦の耐久性は他の弦と比べてとても高いのでエリクサーがメインの使用弦になっていますが、他にもっと耐久性のある良い弦があれば試してみたい所で今回のMJC IRONWORKSの弦が新発売です。

MJC IRONWORKSの弦は「ピュアサウンドと防錆を両立、気化性防錆剤 RN PROTECTS」と何やら新しい技術を取り入れた弦とのことでとりあえず、「なんか凄そう!」ということで買ってみました。

まずは、09-42のエレキ弦をストラトに張ってみようと思います。

こんな感じで缶に入ってますが、缶の中に入っているラベルの中央の小さい白いスポンジに気化性防錆剤が染み込ませてあるとのことです。
確かに触ると少しヌメっとしています。

なんか缶の中の弦の量が多いなーって思ったら1弦が2本入ってました。
多分、予備弦サービスではない気がします。
他の人のこの弦のレビューでは、プレーン弦が入ってなかったというコメントがありました。

弦って必ずしも買ってすぐ張り替える物でもないので、買って数か月後に弦交換する時に気付いて、更に既にレシート捨てちゃってたりとかだと最悪ですよね。。。

なので買ってから弦の本数はすぐチェックした方が良いかもですね。。。

ちなみにこの写真は交換前のダダリオのノンコーティング弦で1カ月ちょい使用後の写真

部分的にかなり黒ずんでザラザラしてますが、冬場ということもあり1カ月以上は使えてますし音もまだ大丈夫な感じでしたが。。。

こちらは交換後のMJC IRONWORKS弦。


まぁ当然、見た目はそんな違いはないですね。

今回、弦を張り替えたギターのトレモロユニットのフローティング量のチェック。
これを見ると弦のテンション感はダダリオとほぼ同じですかね。
エリクサーだと少しテンション強目なのでもっと上に上がります。

弦の手触りは最初はヌメっとしています。
弾いていくうちにヌメリはなくなり、普通のノンコーティング弦と同じ手触りになります。
音はそんなにギラギラ、ジャラジャラしていない、しっとりプリンと鳴る感じで良い感じです。
エリクサーだとプレーン弦が「カンっ」て固い響きなのでそれに比べると良い感じはします。
ダダリオと比べても若干落ち着いた感じだと思います。

耐久性についてはこれからしばらく使ってみてレビューしたいと思います。

今の所、張り替えて1時間位弾きました。

通常、ダダリオだとうっすら黒ずんできますが、MJC IRONWORKSは今の所、平気です。

ただ、ヌメリはとれて滑りは悪くなったので後はどれ位で黒ずんでザラザラしてくるのか?そしてどれ位で錆びてくるのか?

を試していきたいと思います。

<追記 使用から1週間経過後>

プレーン弦(特に3弦)がうっすら変色してきました。

手触りは、最初のヌルヌル感はなくなり、2日後にはツッパり感が出ます。

だけど1週間経過後もザラザラ、ガリガリにはなってないです。

季節的に乾燥気味なので錆びは全くないです。

音質の劣化は、気にならないかなー

ただこれが普通の弦だと、とっくに黒くてザラザラ、凸凹な状態になっているのを考えれば全然長持ちしそうな予感!

<追記 使用から10日経過後>

プレーン弦は前に書いた通り、変色しているものの錆びとか、ザラザラ、ガリガリにはなってません。

ただ、巻弦の音のブライト感はかなり無くなってきました。

元々落ち着いた音でしたが、もはや落ちついているは通りすぎて、ブライト感はなくなったという表現が適切な感じです。

<追記 使用から15日経過後>

プレーン弦は、変色している範囲は広がったものの錆びとか、ザラザラ、ガリガリにはなっておらず、手触りについては問題ありません。

巻弦はほとんど変色してませんが、音のブライト感は10日目以降からかなりなくなりました。

巻弦の音はガーンではなくほとんどボーンって音です。

2週間後のダダリオとかと比べてもボーンって感じで音質は劣化してしまってます。

アンプの出音も歪みのセッティングだとまだマシですが、クリーンだとボンボンしてきちゃってるんで、音質的にはそろそろ張り替えたい感じです。

<追記 使用から22日経過後>

とうとうプレーン弦は、変色していた部分が錆びてきてました。ティッシュで拭くとざらざら、ガリガリな手触りで黒っぽい茶色の錆びが付きました。

巻弦は錆びは無いものの、音がボーンって感じで15日後からそんな変わらないですけど、もう交換してもいいやって感じのレベルなので、暇を見つけて交換したいと思います。

<まとめ>

非コーティング弦よりは多少。錆びには強いものの、エリクサーにはかないません。

音の劣化については、巻弦の持ちが良くない結果でした。

ダダリオの非コーティング弦と比べても同等かそれ以下かも知れません。もちろんエリクサーにはかないませんでした。

なのでエリクサーを使うか、普通の非コーティング弦にDR STRING LIFEを塗って使ったほうが経済的かも知れません。



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