そろそろ変わるんでしょうか?
先日、Telecasterを色々と弾き比べる機会があり、American Standard , American Vintage '58 ,American Vintage '64 を弾きました。
Telecaster は今まで自分にとって全く弾いたことの無いギター。
テレキャスってジャキジャキな音のイメージがありストラトよりももっとジャキーンって音が出るイメージを持ってましたが…
もしくはパキーンですかね。。。
弾いてみたのは以下の通り。
American Standard は メイプル指板にアルダーボディー
American Vintage '58 はメイプル指板にアッシュボディー
American Vintage '64 はローズ指板にアルダーボディー
テレキャスの音
この3つを弾き比べた結果、まず先入観として持っていたジャキーン、ジャリーンって音のイメージは覆りました。テレキャスはストラトよりも全然太い音が出ました。
そしてその、太い音はビンって弾むような心地良い音です。
調べると70年代以降のテレはピックアップのコイルの巻きが少なくジャキーンって音らしいのですが、それ以前の年代のテレは音が太いそうです。
ストラトとレスポールの中間にPRSがイメージされますが、実際の音からするとストラトとレスポールの間のギターはテレキャスターかも知れません。
ちなみに全てのギターの弦は10-46のゲージの弦です。
American Standard と American Vintage '58 はコードを弾くと太い音、プレーン弦はパキーンとした音でした。
American Vintage '64 はそれに比べると低くしゃがれた渋い感じの音で、ボヘミアンを歌う葛城ゆきって感じでしょうか?
極端に言うならばAmerican Standard と American Vintage '58 は和田アキコ
American Vintage '64 は森新一ってとこでしょうか?
この結果からすると出音の差は指板材の差ってことなんでしょうか?
演奏性
弾き易さという意味ではAmerican Standard -> American Vintage '64 -> American Vintage '58 の順でネックがAmerican Standard がネックも細みでフレットもミディアムジャンボなので弾きやすいかも知れません。American Vintage は極薄ラッカー仕上げなので塗装のサラサラ感と塗装の甘い香りはとても魅力的です。
American Standardの後にAmerican Vintage を弾いた時に感じたことですが、なんか微妙に弦落ちし易いなーとか、微妙にカッティングがスムースにいかないなーって思って、よくよく見てみると、弦間ピッチがStandardよりも広くなっており1弦と6弦が指板の端スレスレになっておりました。
逆にフィンガーピッキングはその方が良いんでしょうけど、カッティングだとストロークの距離が増えるんでそれでカッティングしにくく感じたのかもしれません。
また指板のRもAmerican Vintage はカーブしてるので今時のギターとは勝手が違います。ただそれも逆にボトルネックでスライド奏法がし易いってことかも知れません。
American Vintageは3駒のブリッジサドルでオクターブピッチの調整が出来ないブリッジですが、ハイポジでもそこまで気になる程のオクターブピッチのズレは感じませんでした。
American Standard は6駒のサドルでそれぞれの弦でピッチ調整可能です。
新しい Professional シリーズでは3駒ですが、微妙に溝が切ってあり昔ながらのルックスはそのままにオクターブピッチがあうように加工してあります。
演奏性という意味ではAmerican Standardのほうが好みです。
ただエレキギターの歴史を感じながら往年の渋いプレイをするならAmerican Vintageって感じでしょうか?
新しいProfessionalシリーズは更に進化しているとのことなので近い内に弾いてみようと思います。
音に関しては指板がローズの方が歪ませた時にいい感じなのでロックならローズ、ブルースならメイプルなのかなーって感じました。
レッド ツェッペリンのジミー ペイジのテレはネックを交換しただかでローズ指版のネックでした。
そして今回取り上げたミック ロンソンのテレもローズ指板でした。
下の動画でミック ロンソンがテレで野太く歪んだ音を出しています。
ちなみにミック ロンソンのテレはTONEのつまみがありません。TONE全開ってことでしょうか?