2017年12月30日

冬場のギター保管 乾燥対策

今年の冬は例年よりも寒く感じる今日この頃、冬場のギター保管について考えてみたいと思います。
僕の住む関東地方は冬は乾燥した北風が吹き荒れ、気温が下がるだけでなく空気もとても乾燥し,人にとっても木で出来ているギターにとってもとても厳しい環境。

乾燥で手がガサガサになるようにギターも木材、塗装皮膜は収縮し、調整が狂うだけでなく、最悪はヒビ割れ、接着剥がれ等が生じます。

ギターの保管に適した温度と湿度とは?

これについてはメーカーによってマチマチなのですが、
温度は20~25度前後、湿度は50%を目安に40%~60%前後と言われています。
特に湿度が低い状態(40%以下)は、ひび割れ等の深刻なダメージを与えます。

まずは部屋の温度と湿度を知る

部屋の温度と湿度を知るには温湿度計が必要です。
我が家にはギターを置いている場所に2つの温湿度計を設置しています。

 
2つ置いている理由は見ての通り、温湿度計の精度差、誤差、温湿度計を置く場所によっても若干差がある為です。
アナログの温湿度計の湿度は45%ですが、デジタルのほうは53%となっています。
正直どっちが正しいかはわかりません。
この時期の私の部屋では大体朝が50%前後、夜は40%位になっています。
また、キッチンや風呂場の換気扇を回すと部屋の湿度はみるみると30%台に突入します。

ギターを乾燥から守る方法

指板へのレモンオイルの塗布

ローズウッドやエボニー指板等、木の表面が未塗装の部分があるギターではレモンオイル、オレンジオイルを塗布することにより保湿効果があります。
あまり付け過ぎは逆に良くないのでほどほどに。。。


ハードケースと湿度調整剤、湿度調整シートの使用

ハードケースがあればハードケースに湿度調整剤、湿度調整シートを入れることでハードケース内の湿度を保つ方法があります。
オススメは永久的に使える湿度調整シート「モイスキーパー」です。


加湿器の導入

この時期、楽器屋さんに行くと、加湿器を多数置かれギターをガンガンに加湿しています。
加湿器も色々な種類、価格があります。

-超音波式(価格は安い、手入れ、衛生面で難あり)


-気化式(価格は高め、手入れ楽)

-スチーム式(電気代が高い、清潔、手入れ必要)


-ハイブリット式(気化式とスチーム式のハイブリット、高い)



その他の湿度の調整方法

我が家は平均して湿度が40~50%なので、加湿器は買わずにとりあえず風呂場にお湯を張って湿度を調整したりしていますが。。。
参考になれば幸いです。、、