Gibsonの最新かつコストパフォーマンスモデルのアコースティックギター Generation SeriesのG-00買ってみました。
Gibsonのアコギは憧れはあれども、USAレギュラーラインも値段も高いし、世間のネット上の評判は「鳴らない」とか「当たり外れ個体差が激しい。」とか「最近のギブソンは・・・」「作りが悪い・・・」「仕上げが雑・・・」etc・・・ネガティブな話題は多いので以前にアコギを買った時はTaylorを選んでしまった過去があります。
しかし今回のGibson Generation Series、USA製なれどコストパフォーマンスのラインということで前から気になってはいたものの、これ以上ギターを買っても置き場所が無いので我慢してましたが、つい先日、またもやGibson製品の値上げが発表されたこともあり買っちゃいました。中古ですけど。
今回、なぜGibson Generation SeriesのG-00を買いたいと思ったのか?動機について改めて整理すると
家で気軽に弾ける小柄なボディだけど本格的なギターが欲しかった
手持ちのアコギ
リトルマーティン→手軽だけど本格的なアコギ比べ音が不満
Taylor314CE→フルサイズボディなので、デカいし気軽ではない
コスパ良さげ(USA工場製、ボディ単板、価格も安い)
アコギ3大メーカで価格、ラインナップ的に競合する製品
Gibson G-00 約12万USA製 ボディ ウォルナット単板 ピックアップ無
Gibson G-45 約14万USA製 ボディ ウォルナット単板 ピックアップ無
Taylor114ce 約13万メキシコ製 ボディ ウォルナット合板 ピックアップ有
Martin D-10E 約13万メキシコ製 ボディ サペリ単板 ピックアップ有
Gibson / Generation Collection G-45 Natural(重量:1.72kg)【S/N:21283013】【渋谷店】 価格:145800円 |
そんな感じで家で手軽にフィンガーでポロポロと弾く為のギターとしてはピックアップは要らないし、小柄なパーラータイプのGibson G-00が魅力的に思えたのと、今までGibsonのアコギは20万円~って感じだったんで価格的にもそうだし、更にUSA製、単板ってだけでコスパが良く思えました。
さて、そんなGibson G-00、他の人のブログ等でのレビューも少なく、見かけたブログもあまり良い事は書いてなかったんですけど、私自身のレビューを書いてみます。
材
仕上げ
まずはGibsonで良く言われる「作りが雑・・」「仕上げが雑・・・」っていう部分については少なくともこのG-00では一切感じません。
むしろすごく綺麗に仕上がっていると思います。
ただ、多くのアコースティックギターはボディのサイドと指板のサイドにバインディングがあるけどこのギターはバインディングは一切ありません。
他のブログで「指板の角が鋭角で痛い」的な記事を見たんですが全くそんなこともなくごくごく普通の仕上がり。
むしろ、そんな先入観を持っていた分、良い意味で期待を裏切られた感じ。
指板のエッジもフレットの端の処理も綺麗です。
ちなみにGibson USAのLes paul Special Tributeという一番下位グレードのエレキギターを所有していますが、そのギターは、確かにびっくりする位、指板のサイドの仕上げは雑でした。演奏するには問題ないけど・・
同じGibsonでもエレキギター=メンフィス工場違、アコースティックギター=モンタナ工場なのでモンタナ工場だとG-00のような廉価モデルでも仕上げは上位機種と同じなのかなーって思います。
工場の動画を見る限り、製造工程の各セクションの担当者は決まっていて主要な工程は上位機種もGeneration Seriesも作っている人も作業内容も同じなので設計、製造上のクオリティは上位機種と同じだと思います。
材料及びの材料のグレード、サテン塗装、バインディング無し、付属品のケースで販売価格を下げていると考えれば出音の差は材と塗装の差と考えるとコスパは良いように感じます。
またこのギターは甘い良い香りがします。ウォルナット=くるみの木だからなのか、接着剤なのか、塗装なのか分からないし個体差もあるのかもしれませんけど。
(Gibsonのエレキギターのハードケースの香りとはまた違います)
音
音は結構気に入ってます。
リトルマーチンは流石にミニギターなので比較対象とはならないんですが、Taylor314ceと比較しますとG-00の方がボディ小さいのに音がデカく聞こえます。
高音弦はキラキラとした綺麗な音でクリスピーという感じにはなるのですが、低音弦の鳴りはボディが小さいのに箱鳴りの暴れ感のあるミッドロー~ローの唸りを感じます。
いわゆるこれがGibsonらしさなのかも知れません。
Taylor314ceの方がボディはデカいので、より低音が出てレンジが広く、まろやかさ、落ち着きというか余裕のある爽やかな鳴りです。
基本的に自分は家の中でフィンガーピッキングで弾くのですがピックでストロークで弾くとよりGibsonらしさを体感するのかも知れません。
そして何よりG-00は第2のサウンドホールであるプレイヤーポートがあるのでかなり弱いタッチで弾いてもギターの音がより聞こえます。Taylor314ceだと弾いてる側は低音があまり聞こえにくいんですがG-00はパーラータイプのボディシェイプに加えプレイヤーポートがあるので弾いている自分に音が良く聞こえます。
でもこのギター、ここを塞いでも基本的に音がでかいように感じます。
往年のGibsonの仕様はマホガニーネック、ローズウッド指板、スプルーストップ、マホガニーサイド・バック、ローズウッドサドルですが、G-00はウティレネックはマホガニーに近かったとしてエボニー指板、ウォルナットサイド・バック、エボニーサドルなので往年のGibsonのL-00と比べた動画等を見てもG-00の方が明るい音でハイの煌びやかさと歯切れの良い音になっています。
そういう意味では往年のGibsonサウンドでは無いということになるのかも知れません。
しかし「ズロッ、ドロッ、ドルッ」とした音も出るのでやっぱりGibsonのアコギだなーっていうのを感じることもできると思います。
今はElixirのフォスファーブロンズ弦を張っているんでもう少し素朴な感じの音にしたけれブロンズ弦にするのもありかなーと思ってますし、サドルをTUSQから牛骨にしても落ち着いたL-00のような渋い音に寄るんではないかと思っています。
弾きやすさ
弾きやすさに関してはGibson G-00普通に弾きやすいと思います。ただ。やはり手持ちのギターとの比較になりますがTaylor314ceの方は弦高がかなり低目というのもあり、Taylorのほうが弾きやすいかもしれません。
Taylorはネック角のアングルもシムで調整可能なので弦高についてはかなり追い込むことも可能だと思います。
しかし、弾きやすさで目指す方向がTaylorとGibsonでは違うように思います。
Taylor314ceは指板幅が広く、弦間幅も広く、そして弦高はかなり低め、ネックはかなり幅広で三角シェイプ。フィンガースタイルのソロギターとかクラシカルな握りこまないスタイルに向いている気がします。
Gibson G-00は指板幅は普通、弦間も普通、ネックはやや太目のCシェイプでエレキギター、レスポールとかに近いような感じです。なのでエレキからの持ち替えで違和感は少なく、また握りこんでストロークで弾くロックなスタイルはGibsonのほうがやり易いです。
後はTaylor314ceだとボディが大きく厚みもあるので、家の中で気軽に弾くというテーマで考えるとG-00のボディは抱えやすいし弾くのは全然楽です。
まとめ
とにかく、私の場合は買って良かったなと思ってますし、G-00は家の中でお気軽、お気楽に弾ける本格的なギターとして考えるとコスパ的にも中々良いのではと思います。
ボディが大きいG-45、こっちも欲しくなっちゃいそうです。
また、Gibsonのアコギ製品もきっと値上がりすると思うので気になっている方は是非チェックしてもらえればと思います。
ELIXIR ( エリクサー ) / NANOWEB Phosphor Bronze Light #16052 ■タイプ:アコースティックギター弦 ■シリーズ:Nanoweb Phosphor Bronze ■ゲージタイプ:Light ■ゲージ:012、016、024、032、042、053 サウンドハウスで見る ■タイプ:アコースティックギター弦 ■シリーズ:Nanoweb 80/20 Bronze ■ゲージタイプ:Light ■ゲージ:012、016、024、032、042、053 サウンドハウスで見る ■アコースティックギター用サドル ■TUSQ(タスク) ■ギブソン/テイラー/タコマ/ラリビースタイル ■サイズ ・Width(幅):約3.1mm ・Length(長さ):約71.12mm ・Height(高さ):約9.98mm サウンドハウスで見る