2019年5月28日

FENDER USA vs FENDER MEXICO

FENDER USA vs FENDER MEXICOなんてタイトルにすると物議を醸し出すかもしれないのですが、今回は僕が所有する2本のフェンダー製ストラトの比較について。

FENDER American Standard ストラトキャスター

FENDER Player ストラトキャスター HSS + Floyd Rose(MEXICO)

一つはFENDER American Standard 通称アメスタ。
既に廃盤のモデルです。
だけど、一応スタンダードという名前の通りUSA製の標準的なモデル。
もう一つはFENDER Player。メキシコ製で一番安いエントリーモデル。

この2本、指板の材料、搭載しているハードウェア、ピックアップのシステムも違うので、一概に比較対象というわけにもいきません。
なので、ここで書くコメントはあくまで僕の所有するこの2本に対する個人的な比較であり、なるべく比較出来そうなポイントに絞っての比較、そして感じるままに書いてみようと思います。
USAが良いとかMEXICOが悪いとかそんなことを書くつもりは毛頭ありません。。
あくまで参考まで。。。

AMERICAN Standardの方はアルダーボディにローズウッド指板に3シングルコイルのCustom Shop Fat50'sピックアップ搭載。
Playerの方はアルダーボディー、メイプルネック、メイプル指板にHSS、Player Seriesピックアップ。

生音は、Playerのほうはメイプル指板なので明るくアタック感のある音です。
やはりネックの指板材の差なのか音が全然変わります。

ピックアップのほうは、レイアウトが違うのでネック~ミドルポジションまでの音の比較です。

Playerのほうはパリッ、プリンとした音色だけど、ちょっと固めな感じ。メイプル指板のせいかアタック感があります。
歪ませていくとコリッとした感じの音が出てきます。
これはピックアップの音の傾向なのか指板の音の傾向かはわかりませんが、ボリュームをいじっても基本的な音の傾向は変わらずです。

一方アメスタの方は、個人的にストラト=この音っていう先入観もあるしモデル名の通りスタンダードなので、これが往年のストラトの音?と思っています。
ストラトでレコーディングされた数々の名曲を両方のギターで弾き比べてみるとアメスタの音の方が曲に確実に馴染んでいます。
アメスタのほうがやはりピックアップの音色は綺麗で音抜けも良く、ボリューム、トーン次第で繊細で綺麗な音から太い音や暴れた音まで音の表情、表現の振れ幅も広いです。

人それぞれ好みにもよるでしょうが、「ストラトの音」ってことであればやはりアメスタってことになりますし、こっちの方が音色は好みだし心地良いと感じてます。

それぞれで録音してみた動画の比較はこちら。

FENDER Player

FENDER American Standard

この上と下の動画のZOOM G3Xnのジョン・フルシアンテ サウンドは同じセッティングで弾いています。

弾き易さ

両方とも弦は09-42でネックシェイプも同じモダンCシェイプながらアメスタは普通のトレモロに指板は9.5R、PlayerのほうはFloyd Roseで12R。数値上Playerのほうが指板がフラットのはずなのですが、何となくアメスタのほうが指板が平らに感じます。
ネックのシェイプも同じモダンCシェイプと言いつつも感触は違っていてPlayerのほうが中心寄りが太めで手のひらの肉がやや当たる感じでアメスタがはもっとかまぼこに近い感じ。

ハードウェアの差、木工の差、固体差、調整等など、色々と要素はあるけれど、それはともかく結論として弾き易さは僕にとっては断然アメスタのほうが弾きやすいのです。

まず弦のテンションが何故かアメスタのほうがかなり柔らかいのです。
弦高は両方ともフェンダー標準の17Fで1.6mmで同じ位。
アメスタはマイクロティルトでネック挿角度の調整があるのでこの角度によってなのか!?トレモロユニットの違いからなのか!?は解らないけどホントに初めてこのギター弾いた時からやたらテンションが緩くて弾き易くて驚いたのです。

かといってサスティーンが無いとかではなくちゃんと音も普通に伸びます。

フレットも材料、仕上げが違うような気がしていて、フレット表面がPlayerの方は買った直後は表面がザラザラ気味でした。

以前、エリック・クラプトンがインタビューでこんなようなことを言っていたのを思い出した。

「高いギターであればあるほど良いギターだ。高いギターであるほど演奏家にとって弾きやすく作られているから弾きやすいのだ。」

ギターの値段でギターの善し悪しは関係ないとは思いつつも、高いのにはそれなりの理由があってのことなのか、はたまた、安いギターもパーツ交換、調整次第で大化けするのかは解りません。
でも安かろう悪かろうではロマンが全く無いので、今後は、FENDER Playerのほうを弄っていきたいと思います。
ピックアップ交換や、ブリッジ交換(本家フロイドローズへの交換)等、お金は掛かるけどパーツ交換といった簡単な方法でアップグレードできる余地はあるので楽しみです。
あーでも結局高くつくのか!?

2019年5月1日

Fender のハムバッカーの音

前回買ったFender Player Series ストラトキャスター HSS フロイドローズ ですが、
フェンダーのハムバッカーの音について書いてみようかと思います。

フェンダーのハムバッカーといっても色々と種類があるみたいですが、フェンダーのハムと言えば、やっぱりテレキャスターデラックスのハムがイメージとしては沸いてきます。
歪んだサウンドをイメージするよりもローリングストーンズのようなコリッ又はゴリッとしたクランチサウンドが思い浮かびます。

そして今回買ったFender Player Series ストラトに装着されたPlayer Seriesハムバッカーはレスポールのような音が出るというわけではなく、コリッとした上記のフェンダーのハムでイメージしていたようなサウンドが出る感じです。

何かで読んだのですが、元々ハムバッカーはGibsonが考案して世に出したピックアップで特許も取得していました。
このハムバッカーの最大の特徴は、シングルコイルピックアップに比べノイズが少なくハウリングしにくい点です。
Fenderは特許の絡みで当初は作れなかったワケですが、いざテレキャスターデラックスに搭載するハムバッカー開発の方向性として、ハムバッカーによるノイズ、ハウリング対策を行いつつもサウンドの方向性としてこれまでのFenderのシングルコイルサウンドの音を目指したのではないかということです。

だからFender Player Series ストラトのハムの音はいわゆるGibson系の音というよりもシングルコイルを太くしたような音です。
クリーンからクランチのサウンドは普通のハムの音に比べ高域が出るのでいい感じです。
しかし歪ませていくとレスポール等のハムに比べ音がトレブリーで痩せた感じになってしまうので心地良い音を出すのは中々難しいです。
このハムの音自体は他のギターに無い独特な音なので、これはこれで気に入ってますが、
今回ハードロック的な曲を弾くためにフロイドローズ付きのギターを買ったので、目的からするとこのままではリアピックアップは使いにくい感じです。

ハムバッカーだけ交換しようかなー
ダンカンの59かCustom5辺りに・・・
交換するなら色は白で弦間ピッチの広いTBのほうかな。。