2024年5月6日

最安のGibsonギターってどうなの!?

Gibsonのギターは作りが悪い、雑という話をよく耳にしますが、実際にGibsonUSAの中でも一番最安のエレキギターとアコースティックギターを持っていてそれについて書こうと思います。

エレキギターの方は、レスポールスペシャルトリビュートP-90。

アコギの方はジェネレーションシリーズのG-00。

いずれの製品もコロナ渦にリリースしたものの現在は残念ながら生産終了となってしまいました。

いずれも定価で12万円位でGibsonブランドの中では最安モデルであり新品で店頭での販売価格は10万円以下のお店もありました。

レスポールスペシャルトリビュートP-90、アコギの方はG-00、どちらもMade in USAでエレキはGibson USAナッシュビル工場、アコギはモンタナ工場製です。

それぞれの工場での作業の様子はYoutubeで公開されてますが、どちらの工場も上位モデルであったとしても下位モデルであったとしても各工程セクションの担当者や作業内容は変わらなそうです。

なので上位モデルだから品質が高いとか下位モデルだから品質が低いということではなく、塗装や装飾の工程を省くことで工数を減らすことと、材料の差、付属品の差で最終的な価格に差が出ているように思います。

どちらも艶なしのサテンフィニッシュにハードケースではなくギグバッグです。

当然、実質コスト以外に販売戦略的な価格の設定はあるかも知れません。

しかしながら、実際に両方の製品を手に取り一番衝撃的だったのがレスポールスペシャルトリビュートの指板のエッジの丸め仕上げがとても粗削りでした。通常のギブソンのモデルはバインディングがあるのですが、このモデルは当然コスト削減の為無いのですが、ネックの幅と指板の幅も合ってないので少し段差がある(バインディングの分かも?)のと指板エッジやフレットの端は手作業で丸める感じで削ってあるんですが見た目はかなり雑な仕上げで削る量も均一ではなくワイルドです。
ただし、演奏する上では引っ掛かる等は何ら問題ないという点がすごい所。
一方、モンタナ工場のG-00はとても綺麗な仕上げで指板エッジとフレットの端の仕上げは機械的にまっすぐな感じでレスポールスペシャルトリビュートが手仕上げだけどワイルドな仕上がりだったのと比べると対照的です。
またフレットの溝も指板の横からは見えない仕上げになっています。
多分、ほとんど機械仕上げなんでしょうか・・・
なので結論としてGibsonUSAの低価格なエレキギターは作りが雑というかワイルドなのは明確に思ったけど一方のGibsonUSAのアコギは仕上げが綺麗という印象になりました。
逆にGibsonUSAのエレキの仕上げがワイルドだからといって、長い間GibsonUSAモンタナ製アコギも敬遠してきていたのですがまさに「百聞は一見にしかず」でした・・・

今ではGibson製品全般で大幅な値上げが行われる中でレスポールトリビュートシリーズもアコギのジェネレーションシリーズはそれでもまだお求めやすい価格帯に位置するので気になている方は、風評を気にするよりも実際にお店で手に取ってみることをおススメします。

2023年12月26日

PRS S2用バタービーン製ペグボタンに交換してみた

2023年も残り僅かとなりました。

振り返ると今年もギター関連製品は全般的に色んなものが大きく値上げした年でした。

PRSのギターも代理店がKORGからPRS Japanに代わって随分高くなった感じもあり私が所有するPRS S2 Standard22も確か定価が16万位だったのが売値が21万位。

2024年からは更に値上がりするそうでCoreのCustom24は70万とのことなのでS2製品もっと高くなるのは間違いなさそうです。

そんな中、イケシブでPRSのS2のセールをやっているということでお店に行ってきました。セール品のPRS S2シリーズが大量に展示されていて値段も14万弱位~と今となってはかなりお得な値段で売られていましたが、たまたま私が居た時だけなのか分かりませんけどPRSのゾーンにはお客さんはおらず、(Fender,Gibson,Shurのゾーンにはそれぞれお客さんが居ましたが)人気が無いのか、あまり売れてなさそうです。個人的にはS2は良いギターだと思うんですが・・・

そのPRSゾーンのパーツ売り場でPRS S2専用のバタービーン製ペグボタンが安く売ってたんで買ってきました。

実は過去にもPRS S2専用のプラスチック製のペグボタンに交換していたのですが、その時、部品だけで5,500円もしたので今思えばクソ高かったなと思ってましたが、交換後の見た目がかなりカッコよくなったので気に入っていてずっとそれで使ってました。

ただヘッドが軽くなる分、デッドポイント的な音が伸びない部分がより目立つような感じもあったので、重量のあるバタービーンペグボタンに交換して改善を期待しました。しかも今回は2,800円位だったのでまぁいいかって感じです。

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そして交換後の写真


交換前のプラスチックペグの時の写真

やはり見た目はこれが一番かっこいい


元々ついていた純正ペグの時の写真

もしかすると純正のほうが大きくて重いのか??

結論として、今回のバタービーン製のペグボタン、見た目のカッコいいorカッコ悪いでいえばどちらかと言えば好みではないけど、被る人がそうそういないという点では良いかも!
(元々S2を持っている人も多いとは思わないですが)
音はプラスチックペグより重量が増えたので締った音の方向に作用しつつ、デッドポイントは改善方向にはなったかな・・・

今回はPRS S2専用パーツのペグボタンの話でしたが、ところで↓のPRS SEのアップグレードパーツのロックペグってもしかしてS2用ペグと同じなのかな??
PRS SEチューナーのリプレイスメント用ロックペグ。3対3のセットです。
<br /サウンドハウスでみる 

2023年4月13日

賃貸物件で壁取付OK 壁掛けギターハンガー取付

 ギターを壁掛けにしたいけど賃貸物件だからと諦めている方は多いのではと思います。

今日は、そんな賃貸物件で壁に目立たない方法でかつ安くギターを壁掛け出来る方法をやってみました。

こういう壁にネジや釘を打たずに壁掛け出来るギターハンガーはあるのですが値段がちょっとお高いですよね?


今回は、費用を安くするべく普通のギターハンガー部だけを買い、何らかの方法でこれを壁に目立つ穴を空けずに取り付けるというものです。

このハンガーを壁に固定するのに100均等で売っている石膏ボードピンのフックを使用します。

このピンを使いギターハンガーの土台の穴からこんな感じで固定します。


このピン一個あたりの耐重量が5kgなのでそれを4つで固定すればギターの重さには充分耐えるかな。

使うギターハンガーはこのピンを打ち込んで固定するので土台のプレートはなるべく薄いものを選ぶ必要があります。


それを考慮するとこのキクタニとハーキュレスのが良さそう。 今回、アコギを置こうと思うのですがアコギはボディの厚みがあるのでギターハンガーのプレートとハンガーのアームが長めのものである必要があります。

 

で、私が買ったのは以下の通りです。

キクタニ ギターハンガーGH240S

キクタニ ギタースタンドブラ

ダイソー 石膏ボード用フックx2


ピンをコインで押し込むんですが、そこそこ力が要ります。

ましてや、高い位置に取り付けるとなると尚更、力が入れにくいことに加え最初の一つ目を止めるのに、ギターハンガー自体を手で押さえつつかつ、ピンを打たなくてはなりません。


なので、誰かに手伝ってもらってやったほうが良いかもですね。

ちなみに私は、一人でやろうとしたけど最初の1個目のピンが中々固定出来なかったので、石膏ボードピンでギターハンガーを直接固定するのはあきらめて先に石膏ボードピンでフックを取り付けてそのフックにハンガーを引っ掛け、下の2つだけ直接固定するという、なんとも雑なやり方で片付けてしまいました。


今のところ、アコギは全然大丈夫そう。

今回の施工は怪しい所があるのでピンは再度、打ち直そうと思いますが、要領はつかめたので今後もギターハンガーを増設していこうと思います。

2023年4月10日

Gibsonアコースティックギター G-00買ってみた

 Gibsonの最新かつコストパフォーマンスモデルのアコースティックギター Generation SeriesのG-00買ってみました。

Gibsonのアコギは憧れはあれども、USAレギュラーラインも値段も高いし、世間のネット上の評判は「鳴らない」とか「当たり外れ個体差が激しい。」とか「最近のギブソンは・・・」「作りが悪い・・・」「仕上げが雑・・・」etc・・・ネガティブな話題は多いので以前にアコギを買った時はTaylorを選んでしまった過去があります。

しかし今回のGibson Generation Series、USA製なれどコストパフォーマンスのラインということで前から気になってはいたものの、これ以上ギターを買っても置き場所が無いので我慢してましたが、つい先日、またもやGibson製品の値上げが発表されたこともあり買っちゃいました。中古ですけど。

今回、なぜGibson Generation SeriesのG-00を買いたいと思ったのか?動機について改めて整理すると

家で気軽に弾ける小柄なボディだけど本格的なギターが欲しかった

 手持ちのアコギ

  リトルマーティン→手軽だけど本格的なアコギ比べ音が不満 

  Taylor314CE→フルサイズボディなので、デカいし気軽ではない

コスパ良さげ(USA工場製、ボディ単板、価格も安い)

 アコギ3大メーカで価格、ラインナップ的に競合する製品

  Gibson G-00  約12万USA製 ボディ ウォルナット単板 ピックアップ無

  Gibson G-45  約14万USA製 ボディ ウォルナット単板 ピックアップ無

  Taylor114ce 約13万メキシコ製 ボディ ウォルナット合板 ピックアップ有

  Martin D-10E 約13万メキシコ製 ボディ サペリ単板 ピックアップ有


Gibson / Generation Collection G-45 Natural(重量:1.72kg)【S/N:21283013】【渋谷店】

価格:145800円
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そんな感じで家で手軽にフィンガーでポロポロと弾く為のギターとしてはピックアップは要らないし、小柄なパーラータイプのGibson G-00が魅力的に思えたのと、今までGibsonのアコギは20万円~って感じだったんで価格的にもそうだし、更にUSA製、単板ってだけでコスパが良く思えました。

さて、そんなGibson G-00、他の人のブログ等でのレビューも少なく、見かけたブログもあまり良い事は書いてなかったんですけど、私自身のレビューを書いてみます。

ネックはユティレ材というマホガニーの代用材。見た感じはマホガニーとあまり変わらない感じです。

でもGibsonの良い所は、ネックもワンピース(ヘッドのペグの耳は除く)なのが素晴らしいです。Taylorはヘッドはスカーフジョイントとジョイント部も継ぎ足しなのでそういった点では良いと思います。
指板とブリッジはストライプエボニー。指板はかなり黒いけど部分的に茶色のストライプが入る感じです。

トップのスプルースも見た感じのシマシマ具合は良さげな感じです。
サイド・バックのウォルナットは中々杢目もエキゾチックな感じ。ウォルナットはギターではメジャーな材ではないですけど家具では高級材のようです。
ローズウッドとマホガニーの中間の音っていう話もあったり、メイプルの音に近いっていう話もあったりするんですがどうなんでしょうか?

仕上げ

まずはGibsonで良く言われる「作りが雑・・」「仕上げが雑・・・」っていう部分については少なくともこのG-00では一切感じません。

むしろすごく綺麗に仕上がっていると思います。

ただ、多くのアコースティックギターはボディのサイドと指板のサイドにバインディングがあるけどこのギターはバインディングは一切ありません。

他のブログで「指板の角が鋭角で痛い」的な記事を見たんですが全くそんなこともなくごくごく普通の仕上がり。

むしろ、そんな先入観を持っていた分、良い意味で期待を裏切られた感じ。

指板のエッジもフレットの端の処理も綺麗です。

ちなみにGibson USAのLes paul Special Tributeという一番下位グレードのエレキギターを所有していますが、そのギターは、確かにびっくりする位、指板のサイドの仕上げは雑でした。演奏するには問題ないけど・・

同じGibsonでもエレキギター=メンフィス工場違、アコースティックギター=モンタナ工場なのでモンタナ工場だとG-00のような廉価モデルでも仕上げは上位機種と同じなのかなーって思います。

工場の動画を見る限り、製造工程の各セクションの担当者は決まっていて主要な工程は上位機種もGeneration Seriesも作っている人も作業内容も同じなので設計、製造上のクオリティは上位機種と同じだと思います。

材料及びの材料のグレード、サテン塗装、バインディング無し、付属品のケースで販売価格を下げていると考えれば出音の差は材と塗装の差と考えるとコスパは良いように感じます。

またこのギターは甘い良い香りがします。ウォルナット=くるみの木だからなのか、接着剤なのか、塗装なのか分からないし個体差もあるのかもしれませんけど。

(Gibsonのエレキギターのハードケースの香りとはまた違います)

音は結構気に入ってます。

リトルマーチンは流石にミニギターなので比較対象とはならないんですが、Taylor314ceと比較しますとG-00の方がボディ小さいのに音がデカく聞こえます。

高音弦はキラキラとした綺麗な音でクリスピーという感じにはなるのですが、低音弦の鳴りはボディが小さいのに箱鳴りの暴れ感のあるミッドロー~ローの唸りを感じます。

いわゆるこれがGibsonらしさなのかも知れません。

Taylor314ceの方がボディはデカいので、より低音が出てレンジが広く、まろやかさ、落ち着きというか余裕のある爽やかな鳴りです。

基本的に自分は家の中でフィンガーピッキングで弾くのですがピックでストロークで弾くとよりGibsonらしさを体感するのかも知れません。

そして何よりG-00は第2のサウンドホールであるプレイヤーポートがあるのでかなり弱いタッチで弾いてもギターの音がより聞こえます。Taylor314ceだと弾いてる側は低音があまり聞こえにくいんですがG-00はパーラータイプのボディシェイプに加えプレイヤーポートがあるので弾いている自分に音が良く聞こえます。

でもこのギター、ここを塞いでも基本的に音がでかいように感じます。

往年のGibsonの仕様はマホガニーネック、ローズウッド指板、スプルーストップ、マホガニーサイド・バック、ローズウッドサドルですが、G-00はウティレネックはマホガニーに近かったとしてエボニー指板、ウォルナットサイド・バック、エボニーサドルなので往年のGibsonのL-00と比べた動画等を見てもG-00の方が明るい音でハイの煌びやかさと歯切れの良い音になっています。

そういう意味では往年のGibsonサウンドでは無いということになるのかも知れません。

しかし「ズロッ、ドロッ、ドルッ」とした音も出るのでやっぱりGibsonのアコギだなーっていうのを感じることもできると思います。

今はElixirのフォスファーブロンズ弦を張っているんでもう少し素朴な感じの音にしたけれブロンズ弦にするのもありかなーと思ってますし、サドルをTUSQから牛骨にしても落ち着いたL-00のような渋い音に寄るんではないかと思っています。

弾きやすさ

弾きやすさに関してはGibson G-00普通に弾きやすいと思います。ただ。やはり手持ちのギターとの比較になりますがTaylor314ceの方は弦高がかなり低目というのもあり、Taylorのほうが弾きやすいかもしれません。

Taylorはネック角のアングルもシムで調整可能なので弦高についてはかなり追い込むことも可能だと思います。

しかし、弾きやすさで目指す方向がTaylorとGibsonでは違うように思います。

Taylor314ceは指板幅が広く、弦間幅も広く、そして弦高はかなり低め、ネックはかなり幅広で三角シェイプ。フィンガースタイルのソロギターとかクラシカルな握りこまないスタイルに向いている気がします。

Gibson G-00は指板幅は普通、弦間も普通、ネックはやや太目のCシェイプでエレキギター、レスポールとかに近いような感じです。なのでエレキからの持ち替えで違和感は少なく、また握りこんでストロークで弾くロックなスタイルはGibsonのほうがやり易いです。

後はTaylor314ceだとボディが大きく厚みもあるので、家の中で気軽に弾くというテーマで考えるとG-00のボディは抱えやすいし弾くのは全然楽です。

まとめ

とにかく、私の場合は買って良かったなと思ってますし、G-00は家の中でお気軽、お気楽に弾ける本格的なギターとして考えるとコスパ的にも中々良いのではと思います。

ボディが大きいG-45、こっちも欲しくなっちゃいそうです。

また、Gibsonのアコギ製品もきっと値上がりすると思うので気になっている方は是非チェックしてもらえればと思います。


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■タイプ:アコースティックギター弦<br />
■シリーズ:Nanoweb Phosphor Bronze<br />
■ゲージタイプ:Light<br />
■ゲージ:012、016、024、032、042、053<br />
サウンドハウスで見る<br /> ELIXIR ( エリクサー ) / NANOWEB Phosphor Bronze Light #16052 ■タイプ:アコースティックギター弦 ■シリーズ:Nanoweb Phosphor Bronze ■ゲージタイプ:Light ■ゲージ:012、016、024、032、042、053 サウンドハウスで見る ■タイプ:アコースティックギター弦<br />
■シリーズ:Nanoweb 80/20 Bronze<br />
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