2020年1月23日

Floyd Rose Special からSchaller Lockmeisterへ置換(その4)

前回のブログの通りFloyd Rose Special からSchaller Lockmeisterへの交換は大成功、大満足だったのですが、交換後これだけ音が変わったのならばその他の交換しなかったパーツ類も交換しようと思い、ストリングテンショナー、ナット、トレモロスプリング、も交換することにしました。

前回までの話はこちら

ただ、Lockmeisterに付属していたナットは、幅が合わないR2(42mm幅)の為、再びSchaller Lockmeister純正のR3ナット(43mm)をAmazonで探してみると、またまた破格値で発見‼
ただ、またまた、ヴィンテージカッパーともクロームとも違うサテンパールという色。
ブリッジ、ペグ、テンションバー、ナットとそれぞれ色がバラバラになってしまうがあまりにも安い為、とりあえず購入。

とりあえずまたまた交換作業の為、Floyd Rose Specalのテンションバー、ナット、トレモロスプリングを外します。

各パーツを比較してみます。

ストリングテンションバー

こんな些細なパーツでもよく見ると色々違います。
上がFloyd Rose Special 下がSchaller Lockmeisterで裏表それぞれの画像。

色が違うのでわかりにくいですが、Floyd Rose Spacialのテンションバーは丸い棒を切ってちょっと曲げた感じ
外したテンションバーは弦が当たる部分が削れたのか凹んだのか弦の跡がうっすらついてます。
だけど、Schaller Lockmeisterのテンションバーは部品の成型とかがカッチとしていてちゃんと作られた感じ。
ネジの頭も上面から出っ張らないようにちゃんと皿ビスになっています。
なのでネジも交換したほうが良いですね。

Schaller Lockmeister純正のテンションバーはFloyd Rose Originalのものと同じようです。

ナット

左がFloyd Rose Special 右がSchaller Lockmeister。
Schaller Lockmeister純正のナットはFloyd Rose Originalのナットと全く一緒のようです。

Floyd Rose Specialのモノとは寸法は同じだけど見た目で全く違います。

重さもSpecialのナットのほうがやや軽いかも。
弦を止めるナットキャップも形状が微妙に違う感じ。

またナットを止めるネジも両方とも皿ビスなのですがSpecialはネジ頭の下面が平べったい感じ。そしてやや長さも違う。
とりあえずこちらのネジも交換しようと思います。

スプリング

左がFloyd Rose Special右がSchaller Lockmeister。
Schaller Lockmeisterのスプリングの色が茶色なのはブリッジ本体の色がヴィンテージカッパーだからなのかは分かりません。

ただこれもLockmeister付属のスプリングはFloyd Rose Originalと見た目は同じっぽい。
ただ長さがSpecial用より1巻~2巻程短かったです。

取付について

テンションバーは特に問題なく装着できました。

ナットはナットを止めるネジ穴が円錐状になっているのでネジを締めていくとおのずとネジ穴の位置に固定されるのですが、ネジを締めていくと指板との間に少し遊び出てしまいました。なのでなるべくブリッジ側に寄せるようにして固定しました。
ナット自体のネジ穴の寸法はSpecialのものと変わらないのですが、Specialのナットはある程度、あそびで動かして固定が出来たのですが、LockMeisterのナットはネジ穴の切り欠きの精度が高いので、ネジ穴通りにナットがセットされます。
となるとギター側の元々のネジ穴の位置がまずいのかな!?

スプリングは若干短いもののスプリングの強さは変わらないようで、交換前後でブリッジの水平度も変わらないので調整無しで交換できました。
でこんな感じ。各パーツの色はバラバラだけど気にしなければ気にならないかな!?

音の変化

組み上げて、弦をロックして弾いたところ2弦の開放弦だけ共鳴音が鳴るようになってしまいました。
何が原因かわからなくて弦を外して付け直したりトレモロスプリングを押さえて弾いてみたりしたのですが、解消せず、ナットを固定するビスを緩め、何度か固定し直し。
このナットの止め具合で共鳴具合が変わるのでナット部に問題がありそう。
ナットのビスを緩めたり、ナットの位置をずらしたりしている内に共鳴音は小さくなっていったので、一旦ここで様子見。

で、部品を変えた後の音の変化は、上記の問題も発生したりして、現時点で参考になるようなコメントが書けそうもありません。
あまり良いフィーリングでは無い感じ。
ナットの材質の違いなのか組み込みの問題か、前より少しボディ、ネックの鳴りが小さくなり、音が固くなった気がします。

もうちょい使ってみて弦交換とかしてみてダメそうだったらナットを元々ついていたFloyd Rose Specialのナットに戻すかも知れません。

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2020年1月19日

Floyd Rose Special からSchaller Lockmeisterへ置換(その2)

Fender Player ストラトキャスター標準搭載の Floyd Rose SpecialからSchaller Lockmeisterへのリプレース!
前回までのあらすじはこちら

ようやく作業準備が整ったので両製品の違いや作業の様子をお伝え出来ればと思います。

まずはブリッジとボディの間にギタークロス等を挟み、弦を緩めてもブリッジがボディに当たらないようにしてから、弦を緩め、弦を外します。
そしてボディ裏のパネルを空ける。
ギターを裏面を上にしてギターを置き、スプリングを外す。
全てのスプリングを外した瞬間にボロッとトレモロブリッジが外れるので注意しつつ、あっさり外れました。
やはり、ロックマイスターのほうがFloyd Rose Specialよりもずっしりと重い。
弦をロックするスクリューもFloyd Rose Specialはネジ頭の外周がギザギザ、ロックマイスターはツルツル(Floyd Rose Originalと同じ?)。
次に、Lockmeisterのトレモロブロックを交換しなくてはなのでLockmeisterを分解、ブリッジサドルを全外し。
2-5弦のサドルの下にはブリッジサドルの高さ調整用の1枚のシムが挟まっていました。
続いてトレモロブロックを固定するビス3本を取り外す。
分解したサドルの裏には番号が書いてあって、
1弦、6弦は"2"
2弦、5弦は"1"
3弦、4弦は何もなし
となってました。この順番に加えシムを挟んで305Rだと思うのでこのままシムは使うことにします。
追記)フロイドローズオリジナルの仕様では、シムを挟んだ状態で254R(10"R)シム無しの状態で305R(12"R)となっており、これと同仕様のようです。なのでシムは外しました。

ちなみにFloyd Rose Specialの方はシム等は入っておらず3種類の高さのサドルの組み合わせでRが設定されています。
ただ、高さは異なるものの全てのサドルの裏の数字は"2"でした(笑)。
トレモロブロックもFloyd Rose Specialのは見るからに灰色の合金ですが、ロックマイスターのブロックは純正フロイドローズのブロックと色、材質はほとんど同じっぽい。
とりあえず、トレモロブロックを交換し元通り組み立てます。
もちろん、フロイドローズ純正ブロックはネジ寸法等、全く問題無く交換できました。

スタッドアンカーはFloyd Rose Specialと比べロックマイスターの方が精度が高いのかスタッドを締めこんだ時のガタツキはありません。
色が違うので分かりにくいですが、形状はあまり変わらないか、ロックマイスターの方が太い(くびれが少ない)かも。
両方とも、どちらのアンカーにもどっちのスタッドも入るのでガタつきはあるものの、アンカー交換まではせずスタッドのみ交換することにしました。
スタッドのくびれには入念にグリスを塗っておきました。
使用したのはBig Bends Nut Sauceです。
サウンドハウスで見る
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後は取り付けてバネ掛けて、弦張って、弦高調整、フローティング量の調整、オクターブピッチの調整をして完成。
といきたい所でしたが、6弦をロックするスクリューがボディのザグリより長くはみ出る結果に。。。
ザグリを削るわけにもいかないので、まずはこれで完成ってことで。。。
交換後の使用レビューについては、後日レポートしようと思います。
続編のリンクはこちら

つづく

■ロック式トレモロユニット
■カラー:クローム
■超鋼質なC45鋼ベースプレートによって、優れたトレモロ性能やイントネーションと同様に、サウンドとサステインまでを改良。前例のない耐久力を「Schaller LockMeister トレモロ」のすべての構成部品に与え、卓越したレベルのワークマンシップの元、長期品質を可能としました。
■付属品: ロックナット(下締/上締用のビス)、スプリング、レンチ
■Nut R2=41.28mm Block 37mm

サウンドハウスで見る
SCHALLER ( シャーラー ) / Lock Meister Chrome
■ロック式トレモロユニット
■カラー:クローム
■超鋼質なC45鋼ベースプレートによって、優れたトレモロ性能やイントネーションと同様に、サウンドとサステインまでを改良。前例のない耐久力を「Schaller LockMeister トレモロ」のすべての構成部品に与え、卓越したレベルのワークマンシップの元、長期品質を可能としました。
■付属品: ロックナット(下締/上締用のビス)、スプリング、レンチ
■Nut R2=41.28mm Block 37mm

サウンドハウスで見る
■ギター用トレモロユニット、フロイドローズタイプ
■36mmブロック
■カラー:クローム

サウンドハウスで見る GOTOH ( ゴトー ) / GE1996T
■ギター用トレモロユニット、フロイドローズタイプ
■カラー:クローム

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Floyd Rose Special からSchaller Lockmeisterへ置換(その1)

Floyd Rose Specialは本家フロイドローズの安価版ということで安価なギターに搭載されていたりしてます。 私のFender Player HSS Floyd Rose ストラトのもこれです。

Floyd Rose Specialは安価な分、材料や精度は最上位のフロイドローズ オリジナルには及ばず、

-アームのがたつき 
-ロックインサートプロックの強度不足による弦抜け 

といった問題があります。

アームがたつきについては、アームの軸穴にビニール袋破片を詰めたりしてますが、
それでも遊びを感じており繊細なアーミングはできません。
ブリッジ側で弦を留めるロックインサートブロックも強度が軟いようで、弦抜けするのか(特にエリクサー等硬い弦の場合)激しめのチョーキング、アーミングでチューニングが 激しく狂います。
これらの問題を解消するにはブリッジごと良い物に変えるしか無い!ってことでFloyd Rose Originalへの交換を考えたのですが、8万円のギターにブリッジだけで4万円は流石に高過ぎっ!ってことで代替品も含め探してみました。

-Floyd Rose Original 
-Schaller Tremoro "Floyd Rose"
-Schaller "Lockmeister"
-GOTOH GE1996T

■ロック式トレモロユニット
■カラー:クローム
■超鋼質なC45鋼ベースプレートによって、優れたトレモロ性能やイントネーションと同様に、サウンドとサステインまでを改良。前例のない耐久力を「Schaller LockMeister トレモロ」のすべての構成部品に与え、卓越したレベルのワークマンシップの元、長期品質を可能としました。
■付属品: ロックナット(下締/上締用のビス)、スプリング、レンチ
■Nut R2=41.28mm Block 37mm

サウンドハウスで見る SCHALLER ( シャーラー ) / Lock Meister Chrome
■ロック式トレモロユニット
■カラー:クローム
■超鋼質なC45鋼ベースプレートによって、優れたトレモロ性能やイントネーションと同様に、サウンドとサステインまでを改良。前例のない耐久力を「Schaller LockMeister トレモロ」のすべての構成部品に与え、卓越したレベルのワークマンシップの元、長期品質を可能としました。
■付属品: ロックナット(下締/上締用のビス)、スプリング、レンチ
■Nut R2=41.28mm Block 37mm

サウンドハウスで見る


サウンドハウスでFloyd Rose Originalは3万円位、Schaller Lockmeisterは2万位、同じくSchaller Tremoro "Floyd Rose"は1万8千円位、GOTOH GE1996Tは1万1-2千円。

あまりの価格差にまずは安価に入手できそうなGOTOH GE1996Tで検討。
■ギター用トレモロユニット、フロイドローズタイプ
■36mmブロック
■カラー:クローム

サウンドハウスで見る GOTOH ( ゴトー ) / GE1996T
■ギター用トレモロユニット、フロイドローズタイプ
■カラー:クローム

サウンドハウスで見る

このGOTOH GE1996TはFloyd Rose Originalに比べると安いけどShur等の高級ギターが採用するブリッジでもあるので間違い無い製品です。
GOTOH GE1996Tを色々と調べるとまず、指板のRが自分のギターと合わないようです。GOTOH 1996Tは350Rが基準な模様。
自分のギターは指板305R ナット幅43mm。
なのでナット交換出来ないし、ブリッジの駒もサドルスペーサーなるシムで305Rに調整しないといけなそう。

更にトレモロユニット自体の寸法もFloyd Roseより若干大きいようでザグリに収まるかが少し不安。

となると、次はFloyd Roseとの互換性の高いSchaller製へ。
ご存知の通り、Schaller社は本家のFloyd Rose Originalの製造を行っています。
更に自社ブランドとしてFloyd Rose互換のブリッジを製造販売してるのでとてもややこしいのですが、Tremoro "Floyd Rose" と Lockmeister という2製品があります。

どちらもGOTOH GE1996TよりもFloyd Roseとしての互換性は間違いなさそうです。

Tremoro "Floyd Rose" と LockmeisterとではLockmeisterの方が上位機種ということでベースプレート、ナイフエッジの材料がより硬度の高い材料を採用し音質に拘ったとのこと。
この値段差であれば Lockmeisterの方が良いなー、でもまだ高いなーと思いつつネットで探していると、AmazonでLockmeisterが1つだけ超激安で売っているのを発見。

残念なことに色はヴィンテージカッパーというレリック加工が施された一番高い奴。。。
元々クロームパーツのギターなんで普通にクロームが欲しかったのですが、クロームの激安品は見当たらない。。。
まぁ見た目は拘らないし・・・一晩悩んだ挙句、 それをポチッと購入しました!
ちょっと箱のデザインがYoutubeで見かけたレビュー等で見たのと違うけれど・・・新しいパッケージに変わったのかな?
トレモロユニット単体で見るとカッコいいですね!
Floyd Roseの話題で本体の色で音色が違うって話もありますが、ヴィンテージ・カッパーはどうなんでしょう。
ギターに合わせて置いてみると・・・
ブリッジだけレリックが施されぼろい感じで違和感アリアリですが、それは仕方ない。
付属のナットは42mm(R2)なのでこのギターには装着出来ずです。
ロックナットだけ変えても微妙な感じになりそう。
ちなみにロックマイスター付属のナット類はフロイドローズ オリジナルと同じもののようです。
Fender Player ストラトFloyd Rose Specialのナットを外して見てみると本家フロイドローズ オリジナルのそれとは異なる韓国製のナットの模様。
テンショナーは付属しているものの、交換するのは面倒なのでどうしようか考え中。
ペグとかクロームなのでヘッド周りはそのままで良いかなー。
トレモロスプリングも硬さが違って調整しないといけないの面倒なんでそのままでいいや。
とりあえず、トレモロユニットとスタッドだけ交換しようかなーって感じです。

で、ここで問題発生。
トレモロブロックの長さが合ってなかった。
37mmだと思って買ったら42mmのが付いてました。

そんなワケで今度は37mmのトレモロブロックを追加購入しなければならないはめに。。
またまたネットで激安フロイドローズ純正品ブロックで安いのが見つかったのでとにかくそれを追加購入。

せっかくブリッジ本体を安く買ってるのにこんな所で無駄な出費をするとは・・・
続編のリンクはこちら
つづく
楽器・音響機器・舞台照明 サウンドハウス