前回までのあらすじはこちら。
ようやく作業準備が整ったので両製品の違いや作業の様子をお伝え出来ればと思います。
まずはブリッジとボディの間にギタークロス等を挟み、弦を緩めてもブリッジがボディに当たらないようにしてから、弦を緩め、弦を外します。
そしてボディ裏のパネルを空ける。
ギターを裏面を上にしてギターを置き、スプリングを外す。
全てのスプリングを外した瞬間にボロッとトレモロブリッジが外れるので注意しつつ、あっさり外れました。
やはり、ロックマイスターのほうがFloyd Rose Specialよりもずっしりと重い。
弦をロックするスクリューもFloyd Rose Specialはネジ頭の外周がギザギザ、ロックマイスターはツルツル(Floyd Rose Originalと同じ?)。
次に、Lockmeisterのトレモロブロックを交換しなくてはなのでLockmeisterを分解、ブリッジサドルを全外し。2-5弦のサドルの下にはブリッジサドルの高さ調整用の1枚のシムが挟まっていました。
続いてトレモロブロックを固定するビス3本を取り外す。
分解したサドルの裏には番号が書いてあって、
1弦、6弦は"2"2弦、5弦は"1"
3弦、4弦は何もなし
となってました。
追記)フロイドローズオリジナルの仕様では、シムを挟んだ状態で254R(10"R)シム無しの状態で305R(12"R)となっており、これと同仕様のようです。なのでシムは外しました。
ちなみにFloyd Rose Specialの方はシム等は入っておらず3種類の高さのサドルの組み合わせでRが設定されています。
ただ、高さは異なるものの全てのサドルの裏の数字は"2"でした(笑)。
トレモロブロックもFloyd Rose Specialのは見るからに灰色の合金ですが、ロックマイスターのブロックは純正フロイドローズのブロックと色、材質はほとんど同じっぽい。
もちろん、フロイドローズ純正ブロックはネジ寸法等、全く問題無く交換できました。
スタッドアンカーはFloyd Rose Specialと比べロックマイスターの方が精度が高いのかスタッドを締めこんだ時のガタツキはありません。
色が違うので分かりにくいですが、形状はあまり変わらないか、ロックマイスターの方が太い(くびれが少ない)かも。
両方とも、どちらのアンカーにもどっちのスタッドも入るのでガタつきはあるものの、アンカー交換まではせずスタッドのみ交換することにしました。
スタッドのくびれには入念にグリスを塗っておきました。
使用したのはBig Bends Nut Sauceです。
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後は取り付けてバネ掛けて、弦張って、弦高調整、フローティング量の調整、オクターブピッチの調整をして完成。
といきたい所でしたが、6弦をロックするスクリューがボディのザグリより長くはみ出る結果に。。。
ザグリを削るわけにもいかないので、まずはこれで完成ってことで。。。
交換後の使用レビューについては、後日レポートしようと思います。
続編のリンクはこちら
つづく
SCHALLER ( シャーラー ) / Lock Meister Chrome
■ロック式トレモロユニット
■カラー:クローム
■超鋼質なC45鋼ベースプレートによって、優れたトレモロ性能やイントネーションと同様に、サウンドとサステインまでを改良。前例のない耐久力を「Schaller LockMeister トレモロ」のすべての構成部品に与え、卓越したレベルのワークマンシップの元、長期品質を可能としました。
■付属品: ロックナット(下締/上締用のビス)、スプリング、レンチ
■Nut R2=41.28mm Block 37mm
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GOTOH ( ゴトー ) / GE1996T
■ギター用トレモロユニット、フロイドローズタイプ
■カラー:クローム
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