2017年5月13日

梅雨時のギター保管 湿度管理の必需品

今はまだ5月中旬ですが、段々と空気が湿気を帯びているのを感じます。
もうすぐ梅雨がやってきますが、梅雨といえば弦は錆びるし、ネックも反る時期です。

そんなわけで梅雨から夏場に向けた湿度、温度のギターへの影響とギター保管時の湿度、温度対策とオススメグッズを紹介します。

湿度の影響

木材は湿度が高ければ膨張し、湿度が低ければ収縮します。
一般的にギター保管に適した湿度は40〜60%とのこと。
ギターは部分ごとに材料が違い、部分ごとに塗装されている部分と塗装されていない部分があります。
そういう意味でローズ、エボニー指板のネックは塗装が無いので湿気の影響は受け易いってことかな。
ネック本体よりも指板が膨張又は収縮してネックが反るって理屈だと思います。
アコースティックギターの場合はボディの内部も無塗装なのでボディ内部のブレーシング材やトップ材、サイド材、バック材、ネック、それぞれのパーツが違う割合で膨張すれば接着がはがれてしまうってことですかね。
また、塗装も木の膨張、収縮により塗装膜も伸び縮みしてしわのようになるってことですね。

温度の影響

人によっては湿度が重要という人もいて温度の影響はあまりピンとこないんですけど。
一般的には20℃〜25℃がギター保管に適した温度でしょうか?
高級ギターや、Gibsonのオールドやカスタムショップのヒストリックコレクションなんかだと接着材にニカワが使われていて、ニカワが高温で溶けるから高温はダメというのはわかるんですが、一般的なギターだとどうなんでしょう?
まあ単純に考えればやはり接着材に良くないってことなんでしょうかね?
急激に冷やしたり暖めたりしたら確かに接着材が硬くなったり軟くなったりしそうな気がします。
そんなわけで直射日光とかもダメなのはなんとなく分かります。

ギター保管の必需品

僕の家はたまたま窓の少ない鉄筋造のマンションで1年を通して
室温 冬場 最低15度   夏 最高28度
湿度    40-50%     50-60%
比較的安定はしているほうだと思いますがやはり梅雨から夏、台風時期などは湿度が70%以上になってしまう日があります。
そんなわけで以下の物で部屋、ギターコンディションを管理しています。

温度計、湿度計

まずはこれが無いと温度も湿度もわからないんで設置しています。
誤差もあるようなので2個位あったほうが良いという人も多くいますね。
このエンペックス製の金色のとかカッコいいですね。銀もあります。
そして体重計のタニタ製デジタル温湿度計!
自宅ではエンペックス製の銀色のとタニタのデジタルの2つを使っています。
エンペックスのほうはアナログ式で電池不要なんでオススメです。
KORGからは湿度計付きポータブルメトロノーム。。。

これはギターケースに入れる用の温湿度計かな。。。



このPanasonicのセキュリティカメラは温湿度計ではないのですが、セキュリティカメラ+温度センサーが付いており外出先からスマホで部屋の温度が分かります。
更にスマホアプリで温度の閾値を設定し外出先でもスマホにアラートを出すこともできます。
エアコンもパナソニック製?にしたら外出先でも部屋の温度を監視、調整できそうです。

 

湿度調整剤

僕は基本的にハードケース付きのギターはハードケースにしまい、ハードケースには湿度調整材を入れています。
僕のオススメはGreco DRY CREW アロマの湿度調整剤です。
ギターのハードケース自体が元々独特な臭いがするものがありますが、これを入れればOKです!Amazonだと3個入りで激安ですね。。。
やっぱギターケース開けた時にいい香りがした方がテンション上がります!


湿度調整シート

湿度調整剤は効果が半年から1年となっていますが、半永久的?に使えるシートタイプの湿度調整シートもあります。
モイスキーパーはリトマス試験紙のようなセンサーが付いていて湿度が高すぎてこれ以上湿気を吸い取れない場合、センサーの色でチェックできます。
湿気を吸い取りすぎた場合は干すか温めて乾燥させればまた使えます。
僕は2年位モイスキーパーを使い続けていますが未だにセンサーの色が変わったのを見たことがありません。。。


除湿機

元々洗濯物の室内干用に買ったんですけど、当然部屋の湿気取りも強力に効きます。
部屋の広さと気密性にもよりますが、30分程で大体湿度が60%から50%以下に下がります。
我が家の除湿機はコンプレッサー型でパワフルに除湿はするものの音がうるさいのですが、ギターも弾くとなると運転音が静かなデシカント式がオススメですね。。
除湿機ならイオン発生器も付いているパナソニックかシャープかな。。。



コーティング弦

この時期はギター弦が錆び易く1週間も経てば弦をティッシュで拭いてみると茶色い線跡が付きます。弦の表面がツルツルならまだ良いですが、錆びて表面がガサガサな弦で弾くとフレットにダメージを与えそうです。
だからといってこまめに弦を張り替えるのも面倒です。
そんな訳で最近はアコースティックギターや頻繁に弾かないギターにはElixirのコーティング弦を張っています。

 

よくElixirは張りたてから死んだ音がすると言われますが、確かにエレキ弦はダダリオとかに比べると張りたてのブライトな音は薄いかもしれません。
アコースティック弦も他の弦と比べるとエレキ弦程ではないですけど、若干音が閉じ込められた感というか落ち着いた感はあります。
ただし半年後でもあまり張りたての時と音色が変わらないですし、Elixir特有のキラキラとした音色はとても良いですね。