2021年9月25日

FENDER Deluxe Tweed Cable というシールドを買ってみた

 ギターシールドが断線したんで買い替えようと色々物色してたんですけど、種類は豊富で高いのから安いのまで値段もピンキリで選ぶのに困ります。

ここまで沢山あると音が良いだけでなく見た目がカッコいい?ものをと欲が出てきます。

今まで、銀プラグに黒いケーブルのシールドばかり使ってたんで、もっとお洒落にプラグに色のついたやつとか、ケーブルがゴムではなく編み物みたいなやつとか欲しくなりました。

色々と物色していて目に止まったのがフェンダーのシールド。

フェンダーって昔からシールドは売ってるしどちらかと言えば安いし高くもないイメージですが、現在のシールドケーブルのラインナップはオリジナル、プロフェッショナル、デラックスとシリーズがあり、プラグもなんか銀ではなく色付きモールドタイプの物だったりケーブルもツイードで柄物まであったりでお洒落です。

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グレードによってプラグだったりケーブルの芯線も異なるようでケーブルの芯の太さは

オリジナル 23AWG

プロフェッショナル 22AWG

デラックス 20AWG

とグレードに応じ太くなるみたいです。


最初、フェンダーのプロフェッショナル ケーブルを買おうと思ったのですが、上位のデラックス ツイード ケーブルが2500円とお得になっていたのでこちらを注文しました。


DELUXE TWEEDという名前の通り、フェンダーのツイードアンプ、ツイードハードケースのような色合い。。。

手持ちのギターや機材に色が合うかはさておき、ケーブルだけはなんかお洒落。

デラックスケーブルだとプラグが金メッキになるけど効果はよくわからないし、色的には好みではないです。でも仕様を見てこのデラックスで使われているケーブルが一番太くなっているのはとても気になったポイントでもあり、どれだけデラックスな音がするのか気になります。

手持ちのシールド BELDEN 9778,BELDEN 8412,VOX VCC-90カールコードとこのFENDER DELUXE Tweed Cableとで比較をしてみました。

左からVOX VCC90,FENDER DELUXE ,BELDEN9778,BELDEN8412 


BELDEN 9778 (3m)

定番中の定番のシールドですが、程よいパワー感と音の分離感、すっきり感を感じられます。音質的には、ハイファイかつハイ~ハイミッド寄りが強調された感じです。

以前に国産の標準的なケーブルと比較したときの印象としてはそれらのケーブルよりも音量が上がって、かつハイ~ハイミッドがもっと出ている感じでした。

上の写真の通り、この中では一番ケーブル自体が細いです。

個人的に音的に一番好みのケーブルです。



BELDEN 8412 (3m)

こちらも定番でBELDEN9778と同様すっきりした分離感がありハイファイな感じで聞こえます。

ただし、音色は9778がハイミッドが強調されたのに対し、8412はローミッドが強調される感じで音の重心が下のほうにくる感じです。

総じてBELDEN8412も9778同様とても良いケーブルだと思うのですが、両方持っていると個人的には9778よりもローが出る8412はギターよりもベース弾くときに使うことが多いです。

ケーブルは太めで固めですが、家で使う分にはなんら問題ありません。



VOX VCC-90 (9m)

こちらも定番中の定番のシールドで歴代のロックスターが使用してきたイメージがあるので音より見た目の「カールコード=カッコいい」でチョイスしました。

このケーブルだけ3mではなく、ケーブル自体の長さ9mになるのですが、カールコードになっているので全長は1.5m位。

ケーブルが長いので信号の劣化、減衰もあるのかと思いきや、音量もドンっとあります。

BELDENと比べると音の分離感よりもミドルにまとまってドンっとパワフルな音に感じます。

なので歪ませた時の音が気持ち良いです。

ルックスもロックな感じで好きです。

値段もリーズナブルなのに金メッキのプラグだったり、シールドを入れるポーチのようなものまで付属しているので結構お得感もありお気に入りのケーブルなのです。

ただ一つ問題があってケーブルのカールになっている部分が結構重たく、レスポールのようなジャックでL型のプラグを使う分には問題ないのですが、ストラトで使う場合、逆側のストレートのプラグを挿せるのですが、カールコードの重さでプラグが引っ張られプラグとシールドジャックの接触が悪めな感じです。



FENDER DELUXE TWEED CABLE (10ft 大体3m)

4製品で比べて分かったのがBELDENはすっきりした分離感、VOX VCC-90は分離感よりもミドルで音がまとまっている感じでした。

FENDERデラックスケーブルもミドルで音がまとまっている感じなので方向的にはBELDENとは異なりVOXのケーブル方向な感じです。

ただし、VOX VCC-90と比較するとケーブル自体の長さが短いからか、レンジも広く音の分離も良い感じです。

VOXよりレンジは広いと言え、BELDENほどの高域は出ておらず、さっぱりカットされてる感じです。

BELDENが固めで分離感のある音だとすれば、このケーブルは柔らかくて太い音という方向性のように感じます。

4製品の中では一番、音がまろやかで太く厚みを感じます。

歪ませるとこの音の太さがまた更に気持ち良く、かなりいい感じです。

やはりエレキギターの音はハイファイ=良いではない気がします。

そういった意味で良いシールドケーブルだと思います。

ケーブル自体はこのケーブルが一番太いのですが、柔らかいので取り回しは楽そうです。


結論

比べた結果、それぞれ特徴、使い勝手もあったりで、どれが良いということではなく使うギター、楽器だったり、演奏する場面、気分によって使い分ける感じにはなっちゃいますけど、FENDER DELUXE Tweed Cableはルックスも音も良いんでしばらくはこれで決まりです!

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